武道館

ドリフェス!を知らない人へ。

↓幸いにもまだ10月20日のチケットはある。

これからハマる人は私の陰気な日記なんて読まなくていいのでとりあえずバンダイチャンネルでアニメを見て武道館に来てほしい。

info.b-ch.com

 

www.dream-fes.com

 

 

 以下、今の気持ちとして全然まとまらないけど日記を書く。

 私の武道館でのライブ参加は3回。DISH//という男性グループの単独公演2回と、アンジュルムという女性グループから推しが卒業する公演。先日モーニング娘。の武道館公演で大好きな子が卒業したとき、私は地元の映画館にいた。会社の帰りに猛ダッシュして向かい、スクリーンの向こうの彼女を見てどうして何をおいても武道館に行かなかったんだろうと後悔した。公演が進むにつれてどんどん綺麗になるので後悔も倍増しになり今でも悔やんでいるけれど、彼女のために会社をずる休みしなかったという事実だけが私を支えている。

 

 アンジュルムから推しの田村芽実(たむら・めいみ)ちゃんが卒業した日は体調が散々だった。公演自体は素晴らしく、こんなに気高くかっこよく美しい姿を見せつけていく芽実ちゃんを心底誇らしいと感じた。でも卒業の挨拶が始まる直前、急な気持ち悪さに襲われて立っていられなくなった。幸い通路側だったので座っても彼女を見ることができ、落ち着くまではじっと、メリー・ポピンズのようなドレスを身にまとった彼女を見ていた。彼女のメンバーカラーは紫で、グループ改名前は緑。ドレスの色はオレンジとどちらとも関連がなかったけれど、ミュージカルが大好きで女優になるために卒業していく彼女のためにこそふさわしい衣装だと思った。きっと朗らかで心の綺麗な芽実ちゃんはスタッフさんにも大切にされていたんだろう。

 

 他もそうかもしれないけど、アンジュルムを擁するハロー!プロジェクトの卒業公演では卒業する子が最後の最後のアンコールに応えて一人で出てきてくれる。芽実ちゃんも例にもれず出てきてくれた。嬉しそうな顔でありがとう、ありがとう、また会おうねと言いながらステージを左右に歩き、中央で踵を返した。行ってしまう!そう思った私は反射で「めいめーーーい!!!」と叫んでしまった。相当うるさかったらしく、後日上がった動画にも音声が乗っていた。けれど大きかったおかげで他のファンも口々にめいめい!と声を上げて、芽実ちゃんは振り向いてくれた。もう一度ファンに手を振ってくれた。私はそれがすごくすごく嬉しくて、どうして嬉しかったのかといえばそりゃ長く姿を見られたら嬉しいんだけど、確実にその時比喩でなく声が届いたというのが嬉しかったんだと思う。嬉しさと反比例して退場しながら体調は降下の一方で、友達が駅までの下り坂を介抱してくれていたけど、駆け込んだトイレでついに吐いてしまった。芽実ちゃんは私が初めて個人として認識して好きになったアイドルだから相当ショックだったし、卒業を知ったのも芽実ちゃんの現場を増やしたいと思ってアルバイトの面接に行く直前で何もかも嫌になったし、開演前にホットケーキを食べ過ぎた気もするし、色々ダメダメだった。それでも田村芽実ちゃんはずっと変わらなくて、ずっと最高のアイドルだった。女優になった今でも彼女の魂は輝いている。アイドルであったことが彼女のなかで財産になっていると、アイドルであったころが恋しいと思う瞬間があると教えてくれるので、今も変わらずアイドル田村芽実は私の最高のアイドルとして君臨し続けている。

 

 行けなかった武道館で卒業したのは尾形春水(おがた・はるな)ちゃん。モーニング娘。12期メンバーの最年長、歌ダンス未経験、大阪出身、フィギュアスケート経験者。見ていて守りたいと思う存在だった。何からかはわからないし守ろうと思って守れるものでもないけど本能が彼女をこの世の災厄から守りたいと言っていた。結果として私は守れなかったのかもしれない。もしくは、彼女が自分の笑顔を守るために在籍3年という近年見ない早さで卒業していったのかもしれない。オタクは無力だ。就職したばかりの私は卒業間際の彼女のイベントに一つとして参加できなかった。武道館だって行けなかった。平日に卒業公演をしまくるハロー!プロジェクトも悪いけど、悪すぎるけど、私も何かやりようがあったのかな、とも思う。休みたいと言って休ませてくれない会社でもない。彼女の卒業に関しては今年3月の発表から6月の卒業までも、そして今も後悔が渦巻いている。オタクとしてどうすればモーニング娘。としての、芸能人としての彼女を見続けられたのかさっぱりわからない。ただ言えることがあるとすれば彼女の能力と性質に見合わない過度のプレッシャーを与え続けた事務所は猛省してしかるべきだということだけ。

 

 今年3月にまずあったこと。3月5日の、ドリフェス!に関する諸々のお知らせ。

私の生活はほとんどがドリフェス!でかたちづくられていると言っても過言ではなく、当時まず朝起きたらアプリを起動して及川慎くんに「おはよう。良い夢は見れたか?」とか「早朝の空気が好きだ。」とか言われながらなんとか布団をはがして、ライブを3回やり体力を使いながら朝ごはん。学校に行き友達とドリフェス!を見たりドリフェス!の曲をかけながらお話ししたりして、お昼にもアプリで体力消費。そのあともなんやかんやドリフェス!のことを話しながら夕方になってアルバイトに行き、早く着替えてアプリをちょっとやって天宮奏くんの神アルバイターぶりを考えながら接客し、帰宅してドリフェス!研究室を見ていた。土曜日になればたまった洗濯物を片づけるためにドリフェス!ラジオを聴いた。彼らの声を聴いていると自然と手が動いて、2回聴くうちにあらかたの家事は終わっている。そんな中でドリフェス!に別れを告げられると思っていなくてただ茫然とした。何をしていいかわからなくてお問い合わせや手紙、課金、ハッシュタグの祭り、amazonレビュー、アンケート、署名への参加、思いつくことはなんでもやった。そんなさなか、3月27日。モーニング娘。公式Twitterからお知らせが来る。尾形春水ちゃんが今やっているツアーのファイナルをもって卒業する。目の前が真っ暗になった。

 

 ドリフェス!武道館の前日と翌日は有休をとった。入社から半年が経ちやっと有休という人権を得たので早速申請したところさらっと通った。1年違ったら先述の長ったらしい悔しさが半分になっていただろう、でも、その1年が春水ちゃんにとってどういうものか考えると1年遅ければよかったのに!なんて嘘でも言えない。私はただ彼女の幸せを祈っているだけだから。正直翌日を休みにしたところでその次の日に仕事に行けるほど気持ちを整えていられる気がしない。なにも想像がつかないけど、1週間、1週間後の自分頑張れとしか言いようがない。頑張れるのか?なにを糧に?わからない。なにもわからない。

 

 はじめに書いたDISH//というグループはスターダストに所属していて、あの苦い思い出の人たちと同じEBiDANというくくりに立っている。3人でとりあえず固まっていたところに1人加入したのが私の好きなメンバーで、それからデビューして5年間4人で活動してきた。4年目の元旦に最初の武道館公演があり、翌年の元旦と翌日も2Daysで武道館公演をした。その2回の元旦が私の参加した公演。毎年恒例にしたいとの社長からの言葉もあった。

 

 2Daysで少し客足が厳しかったことをうけてか1日だけにはなったけど、言葉通り翌年も武道館公演が開催された。そこで突然新メンバーが加入した。解散したEBiDANの他ユニットから入ってきたドラム担当。ダンスロックバンドであるDISH//にはいなかった楽器。いままで毎回サポートドラムを頼んでいたDISH//がこの先バンドとして確立するために必要だというのはわかるけど、正直受け入れられそうになかった。だって5年間4人だった。無理だ……、そう思いDISH//から距離を置いたけど、好きなメンバー、橘柊生(たちばな・とうい)くんがレギュラーを務めているラジオだけは聴いていた。いつもへら~としながらDJさんに懐いているのがわかる砕けた喋りで、それでも礼儀を忘れないからゲスト回ではいつも相手さんの新曲の感想を素直に伝えていた。尾形春水ちゃんもゲストで登場したことがあるけれど、いつも通り予習をしていた柊生はまったくモーニング娘。側のファンの気持ちを害することなく番組を終えた。両方のファンである私は二人が仕事のなかでしかも春水ちゃんの芸能生活が残り少ない中で出会ったことが奇跡に思えて、同じ写真に納まっていることが嬉しくて細かい差分も保存した。若干柊生が春水ちゃんに寄りずぎだぞ、と思ったが、彼の好みのタイプは春水ちゃんとともに出演していたリーダーだなと思ったので、まあいいか……と許した。リーダーは何人にも靡かない。もちろん春水ちゃんだってアイドル時代そんな素振りは全く見せなかったのでオタクとして幸福だと思う。結局ほどよく距離をとった結果新メンバーのことはさほど気にならなくなった。そのうちまたライブにも行きたい。生きていれば。

 

 ドリフェス!武道館の話を全くできていない。何も想像できないというより想像したくなくて、先ほど聴いたドリフェス!ラジオ最終回で更にその思いが強くなった。10月21日より先の人生に希望が持てていない。チケットとしては予定がある。でも行ける心情なのかわからない。12月にモーニング娘。のコンサートに行こうとしていたけどAAAと日程が被ったのでモーニング娘。の方を調節しなければならなくて、でもAAAの紹介でDearDreamの名前が一切出ないことにすでに滅入っている私がそこまでしておそらく激戦であろうチケットを手に入れる必要があるのか?と考えると二の足を踏んでしまう。頭と体が別なのでもう先行に申し込んであるけど。ミュージカル「テニスの王子様」の現場もある。なんと武道館から1週間後。チケットを取った当時気が狂っていたのかもしれない。全然行ける気がしない。なのに連番相手の不在でチケットを余らせている。助けてくれ。来年の公演も申し込むしホテルももうとってあるけど全然現実味がない。BOYS AND MENのナゴヤドーム公演もある。このグループは去年武道館でコンサートを行った。ドーム公演は初で、正直いまの身の丈にあった箱ではない。でもその挑戦を買いたいし、発表されたとき絶対に行く!と息巻いていた。今でもその気持ちは変わらないのに、10月21日より後だというのを思い出すと途端に体が腑抜けてしまう。彼らのことだって大好きなのに、それでも私の一番はドリフェス!で、好きなものに順位なんてつけるもんじゃないけど、でもドリフェス!がない状態でなにかに能動的になれる気がしない。もうオタクとしての終わりを感じる。

 

 ドリフェス!は私にいろんなことを与えてくれた。アイドルに対する愛に素直になること、好きなものに対して優しくなること、人を思いやる気持ち、人と接する楽しさ、自分を大切にするということ、食の大切さ、旅行の楽しさ、人の頑張りに胸を打たれる原初の感覚、夢見ることの尊さ。教えてもらったし、もたらされた。天邪鬼だからこれまで全てをそのまま受け取れてはこれなくて、あの時ドリフェス!に対してもっと素直になっていれば、とか人を傷つけるたびにもっと優しくなりたいとか思う。以前からアニメ「ドリフェス!」を見せることに執心していたけど3月5日以降もっとなりふり構っていられなくなった。でもその結果ドリフェス!を好きになってくれた人がいて、武道館で会えることになった。ツアーでも布教してハマってくれたいろんな人と連番したけれど、そうやって誰かと一緒に好きな気持ちを共有できることが嬉しい。好きなもののことだけ、ドリフェス!のことだけ考えてずっとドリフェス!のことを話していたい。それでも差し迫ったその日から目を背けるためにこんなブログでも他のグループとか過去の話ばかりしている。もっと向き合うべきだと思うけど、向き合ったら自分がどんな気持ちになるかを考えたらなにもできない。武道館用のぬい服はもうすぐ完成する。武道館に着ていく服も買った。髪も染めた。新幹線もとった。ホテルもとった。荷造りも始めた。気持ちだけが追い付かない。

 

 及川慎くんに手紙を書こうと思う。2次元では彼がいっとう好きで、それはアニメ2話を見たときから変わらない。Magnetic Emotionのお披露目もあるから絶対にそのことも書かなければならない。慎くんにとっての初武道館と考えれば私は曇りなく武道館公演をお祝いすることができる。きっとそれだけを思って武道館に行ったらショックでズタズタになってしまうだろうけど。

 

 全然まとまらないけど、もう書きたいことがないのでこれで終わりにする。とにかく今は体調管理をして武道館に向かうしかない。私は太田将熙くんと武道館で待ち合わせしているのだ。彼の想いには応えなければならないし、今度は通路席ではないから座ったら見えなくなってしまう。きっと彼らは10月20日と21日にサイコーを超えてくる。エモいも超えてくる。きっと今までの経験じゃ説明できない体験をする。彼らは常に時代の先を行っていて、私は幸運にもそれを生で観ることができるので、絶対にお腹が痛くならないようにしたい。そのためには開演前に九段下でホットケーキを3段食べることはあってはならないのだ。